今年最後に読んだ本、稲垣栄洋著『雑草が教えてくれた日本文化史』
雑草生態学専門の著者が雑草についての専門的説明と、雑草を通しての日本文化史が書かれてある興味深い本です。
例えば、雑草の中でも競争力の弱い日本タンポポは、春にしか花を咲かせない。
他の雑草が生い茂る夏では生きていけないからである。
西洋タンポポはどうかというと、季節を問わず花を咲かせる。
日本タンポポの「戦わない戦略」は、自然を受け入れ戦わなかった日本人に通じる。
雑草と日本人の精神論まで展開されていて、そっだたのかと納得の連続でした。